AS/400の求人に関して感じていた問題点

当初から疑問視していたAS/400エンジニアの求人と将来性との兼ね合い。
ここに同じことを考えている人がいた。
題して「AS400のデメリット。人材確保が難しい

これは2年前の記事ではあるが、1988年に発売されたことを考えると2年は誤差の範囲内。AS/400のスキルを身につけたエンジニアは希少価値が高いというのも同じ。しかし、若い人が身につけるスキルとしてはAS/400は魅力に欠ける。というのも同じ。

 

このAS400は大ヒットした商品らしく、オフィスコンピューターの定番でもあるらしい。しかし、世の中はインターネットでオープン系と進歩している中で腐ってもAS/400にどこまで拘れるのか判断するのは掛けに近いようなもの。

 

改めてこの「AS400の求人」を眺めてみると約25年前に開発されたオフィスコンピューターと進化したパーソナル・コンピューターが、一方は進化して、もう一方は進化しないまま、併存していたことが感慨深い。

 

やはり、Mac OSWindowsはオフィスコンピューターの革命ではなく、パーソナルコンピューターの革命だったのだ。

 

それに例えばMac OSはデザイン系に向いているという用途も違うし、データベース的事務処理はいかなる時代でも普遍的な作業なのかもしれません。

AS/400の求人を発見してから沸き上がったAS/400に対する興味

AS/400というオフィスコンピューターのエンジニア募集「AS/400の求人」を見てからというもの、このコンピューターに対する興味がつきない(今のところ)。

そこで、こういう記事を発見した。
IBM AS/400 が誕生25周年を祝う:AS/400 は2038年にも存在しているか?
AS/400は近未来にも存在しているのか?本当にそう思う。

このAS/400は、いわゆるリレーショナルデータベース専用コンピューターの先駆者。

であり、ビジネス情報処理の本質を突いたマシーンであったことが、今現在も現役として稼働し、必要とされているのだろう。

いわば歴史が証明してみせたようなもの。

でも、進歩していないということも言える。

と思っていたら、先立って紹介したホームページにこの記述

「開発者は、PHP をフロントエンドに使用し、バックエンドでは RPG IV を使用している。これは、とても人気の高い組み合わせだ。PHP の世界から来た開発者は、新しい RPG IV に簡単に慣れることができる」

ということで、進化した現代の技術と見事に融合しているのがAS/400らしい。
AS/400というよりOS/400によるリレーショナルデータベースシステムと考えた方が理解しやすい。

 

ということはPHPエンジニアが併せて取得する技術としては使える存在なのかも。するとAS/400の求人には、それ専用のプログラミング言語RPGに加えてPHPを取得していたなら高給が期待できる?

AS/400はオフコンではなくオワコン?

パソコンが普及する前、1988年からオフィスコンピューターをして普及していたAS/400

それも大昔といっても過言ではないほど過去から。

このAS/400を調べることはオフィスコンピューターの遍歴を調べるのと同じこと。

そして、Mac OSやWindowsOSが誕生したのは、コンピューター史上でエポックメイキングな出来事だったのもわかる。

そういう状況下でもしぶとく生き残っていたAS/400は恐竜の生き残りのような存在でありながら、元気に稼働しているというのだから頭がこんがらがる。

このAS/400は、バージョンアップをくり返しながら名前も「System i」に改名している。

具体的には

  • 1988年 初代AS/400発売
  • 2000年 eSever iSeriesに改名
  • 2006年 System i に改名
  • 2008年 後継機Power Systems発売

ということで今から14年も前にAS/400は2000年に消滅しているのだ。
それでも「AS400の求人」が存在するのは奇跡のようなものかも。
AS/400の求人の問題は、AS/400をいつまで稼働させるのかということと、そのためのエンジニアをどういう風に育てるのか?求人をするにしても、新人を育てるにしても、将来性は皆無なのだから。求人にしても応募があるとは思えない。求人の結果は如何程か?

 

しかし、AS/400の頑丈さは立派なものだ。
ということで発売価格を調べてみた。

中古価格で下は48万円から上は1億5300万円!!!

 

AS/400の中古価格」を調べてみて納得。
まだまだ現役で需要があるのだ。

 

それにしても14年も前に販売が終了したAS/400に1億5300万円の価値があるのか?

大阪でのAS400エンジニアの求人状況

オフコンAS400の運用管理を行うエンジニアの求人状況はやはり数が少ない。
例:AS400の求人 - 大阪

給与はそこそこだけど、AS400での開発経験が求められている。
パソコン上なら誰もが独学で経験可能なことでも、AS400での経験となると個人ではムリだということで数は限られると思う。

 

それじゃAS400の経験を積むにはどうしたらいいのだろう?
それにはAS400を稼働させている企業に就職するしかないのだが、AS400の経験者しか雇わないとなれば、それも無理な話しになる。

となると、AS400のエンジニアには、これからますます希少価値が生まれることになる。

具体的に言えばAS400ではなく、AS400をオペレーションするOS/400の操作になるのだろうから、そのコマンド類を使える必要がある。OS/400のコマンドを調べてみると、見ただけで頭痛がしそうになる。

OS/400 コマンド

これを覚えたとしても流用性は皆無なのだからガラパゴス的な知識になる。

つまり、AS400のエンジニア限定の知識になり、それ以外では全くの無用の長物になる。
これを知った上で、将来性のある若い人が熱意を持って取り組む価値があるとは思えない。

AS/400というコンピューター

長い間、パソコンの世界に浸っているとオフコンとよばれるコンピューターの存在があったことを忘れてしまう。

このIBMが販売していたAS/400というオフコンは数多くの企業で使われているらしい。OSもそれ専用のOS/400が開発されているのだから、いわゆる専門技には長けているのだろう。

このAS/400で使えるプログラミング言語COBOLやPRGといった大昔から存在するものを使うことができるらしい。

まだまだ多くの企業で使用されているような状況から、AS/400を管理運用するエンジニアが求められると思うのだが、求人の状況はJavaPHPなどWeb系のモノが多く、こういう希少価値のような存在の技術者が新しく育つのだろうかという疑問が生じる。

従って、AS/400の求人で応募資格で年齢に制限を設けるのは馬鹿げたことなのかもしれない。給与も他のエンジニアと比較してそれなりに高い。

もしますると若い人が穴場的に狙える職業かもしれない。将来性は度外視して。